Genが日本で一番好きな旅館！♪　Genと小元太のフォト日記

《Genが日本で一番好きな温泉旅館！♪》

久しぶりのドライブを楽しむ為に作られた当時は、日本一標高が高い所を走る山岳有料道路だった磐梯吾妻スカイラインを疾走して来ました！♪

どうせなら良い旅館に泊まろうと思ってネットで探したら、福島県会津市の東山温泉にある向瀧旅館が良さそうなので予約して行ったんです。旅館の外観を見てここは良さそうだなと思いましたね。この旅館に愛着と誇りを持っているんだなと感じられる番頭さんが部屋まで案内してくれたのですが、小さな滝が流れる池（建物の下まで入り込んでいる）を囲むように、日本の有形文化財第一号と言うのが頷ける素晴らしい昭和初期の木造建築でした。

水が流れる音を聞きながら眠るのは何と心地良いことか・・・。僕は不眠症気味なので寝るのはいつも早くても3時半頃なのですが、ここでは毎晩8時半に寝て朝の6時半頃まで爆睡でした（笑）。自然の音に優る睡眠促進剤は無い！
客の中には、滝の音がうるさいと文句を言う輩がいるようですが、よっぽど感性が貧しい輩なんでしょう（笑）。

最近は蛍も出るようだからますます風情がありますね。

僕がこの旅館で最も気に入ったポイントは、自然を活かしたダイナミックな美しさを感じる庭園です！
結構な標高のある山の斜面を活かした3,000坪の土地を活かした庭園なので、高低差を活かした立体的な美しさを感じます。
この写真は二階にある僕の部屋から撮ったので、実際はもっと高低差を感じます。正面奥の離れが皇族方がお泊まりになられる建物で回遊式の廊下付きの見事な建物です。グループで泊まられるならここが良いかも知れません。
離れの左手前にはしだれ桜があるので、桜の季節の花見酒はここでやりたいものです。

京都の名庭園に見かける借景を活かした庭園ですが、ここの借景はスケールが違います！結構な標高のある山でうっそうとした雑木林の緑から急な斜面に作られた美しい庭園の美は、正に自然の美と庭師が作った庭園の美のコラボレーション！♪
高低差があるので、部屋で寝っ転がっても良い眺めなんです（笑）。積雪期にはこの庭の斜面に番頭さんたちが作る八十器の雪見道路の灯火が美しく輝くそうで、これは絶対に雪見酒はここでと思っています（笑）。

花見酒、雪見酒の次は紅葉酒！（笑）。この庭園には紅葉の木が何本かあるので紅葉の季節も良いでしょうね。
それに窓からの風景を楽しむ為には窓の構造が重要だと僕は思っていますが、ここは最高！！
軒下から床までの大きな木製のガラス窓でしかも4枚全部が戸袋に収納出来るので完璧に全開になり、まるで自然の中にねえ転がっているようで快適至極なんです！♪

約八十年もの時を経た木造建築ですが、地元の名人と言われた棟梁が上質の木材をふんだんに使った建物であることと、完璧な手入れをしていると感じられる保存状態の良さは、何とも心に残る心地良さを感じます。

時を経た木の味わいは、デザイナーズホテルなどは到底敵わない魅力があるのです！
それにどんなにお金を掛けた贅沢な建物や庭園でも、自然の美しさに敵うものではありません！
そして自然はどんなにお金を積んでも買えない物です！

水の音と小鳥の囀りで目が覚めると、目の前には美しい自然が・・・。
僕は帰ったばかりですが、また直ぐにでもここに来たい衝動に駆られます。

ここの食事は夕食も朝食も満足出来る物でした。山の中ですから魚は川魚で、地元で採れる上質の食材を使った、郷土料理は都会で食べる一流の板前の料理とはひと味違う素朴な美味しさを感じます。

この写真は朝食で、左端にあるのは何と進駐軍の上級将校の置き土産のパーコレーターです！！
僕はコーヒーを一日に十杯は飲む程コーヒー大好き人間なので、コーヒーを頼んだらこれが出て来たのでっす！！
これには感激！！約70年も前の物だからアンティークではなけれどヴィンテージなので、この古い木造建築の旅館にはぴったりです！♪小さなガスバーナーに火を付けてお湯が沸騰すると、上部のガラスの部分に煮出されたコーヒーがブクブクと顔を出し、好みに合わせて火を消すと出来上がり♪
パーコレーターは日本ではなじみがないようですが、1820年代にフランスで作られた物なので、今でもフランス人はよく使っています。僕もパリの友人宅でこれでコーヒーを作って飲んでいたのを思い出しました。

まあ、コーヒーを煮出しちゃうんで、サイフォン式よりも味は落ちるでしょうが、この部屋の雰囲気でコーヒーを飲むにはすご～く似合っているし、実に楽しいです♪

僕の旅は第一に運転を楽しめる道路、第二に良い旅館ですが、その土地の人とのふれあいも楽しいものだと思っています。
だから旅館ではサービスしてくれる仲居さんの人柄と、旅館の仲居さんにどんな教育をしているかが重要だと思いますね。

今回僕の部屋の担当の仲居さんは二十代とおぼしき若い人でしたが、いつも自然な笑顔に好感を持てたし、質問して答えられないことがあるとちゃんと聞いて来て答えてくれる律儀さが良かったですね。

名前は忘れちゃったけど、担当の番頭さんとの会話は実に楽しい物でした♪
この旅館に対する深い愛着を感じる話ぶりから、この旅館のオーナーや女将さんの人柄が偲ばれます。

ここの旅館で働く人たちは、この旅館が大好きでプライドを持って仕事をしているのが、話をしていると良く感じられるのです。僕は日本一の温泉旅館と言われている修善寺の『あさば』にも泊まったことがりますが、自然の美と庭園の美、それに昭和初期の見事な木造建築が融合したこの向瀧旅館がの方が好きですね！♪

今回は一人旅でしたが、いつかは共に旅を楽しめる人と旅を楽しみたいものです・・。

因みに僕が泊まった部屋が一番眺めの良い部屋だと思います。部屋の名前は書きません。だって僕が泊まれなくなったら困っちゃうから（笑）。でもルネサンスのメルマガ会員の方ならメールを頂ければ教えてあげますよ。

《注意》
ここはペットOKではありません。こんなとこに小元太と一緒に来られたらなと思って合成した写真です（笑）。

感想を聞かせて頂ければ嬉しいです♪

- All Planning, Design & Photo by Gen Katagiri -

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