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私はは今、古代ギリシャ・アルカイック時代(紀元前7〜6世紀)の最高峰の指輪を扱えるところまで来た歓びを感じています。 アレキサンドロス大王の東方遠征(紀元前334年〜323年)により、占領地から大量の金と宝石がギリシャに入るようになり、これ以降はジュエリー、特に半貴石のインタリオを使った指輪を中心に沢山作られるようになるのですが、それ以前の時代は金が不足して高価であったので、もともと製作されたジュエリーの数が少なく、世界的に有名な古代の指輪のコレクションや、ルーブル美術館、大英博物館などの収蔵品の中にもアルカイック時代の金の指輪は極めて少ないのです! この指輪は調べれば調べる程、如何に希少性の高い美術的価値のある指輪であるかが解って来ました。アルカイック時代の最高水準の指輪で、これだけパーフェクトコンディションの指輪なんてこれが最初で最後になる可能性が高いと思うと気持ちが高ぶって来るのです。 左の絵は紀元前480年、ペルシア戦争のテルモピュライの戦いで、スパルタの重装歩兵300名がペルシャ王クセルクセス1世の10万以上の大軍を大いに苦しめたスパルタ王レオニダスで、その右の石像はソクラテス(紀元前469年頃 〜紀元前399年)ですが、このアルカイック・ゴールドリングは彼らよりも古い時代の紀元前600年〜紀元前500年頃のアルカイック時代の指輪なのです! 古代ギリシャの絵画は残っていませんが、アルカイック時代は、陶器(厳密に言うと土器)が重要な芸術とみなされ、黒絵式や赤絵式などの人物を描いた陶器が作られています。 当時は日常の様々な儀式で使う為に、いろいろな図柄を描いた陶器が沢山作られたので、今でも欧米の古代美術のギャラリーでよく見かけます。サイン入りの大型の物は目の玉が飛び出るような価格ですが、小さな物なら何とか買える値段なのでいつか買ってみたいなと思っています。 それにしても2500〜2600年も前に、サインを残すような陶画工がいたというのは驚きです!その頃の日本は縄文時代末期で、火炎式土器を作っていたのですから(笑)。 如何に古代ギリシャの芸術・文化が優れていたかが解ります! あのパルテノン神殿を始め、現存する有名な古代ギリシャの神殿は紀元前400年代に建てられています。 アルカイック・ゴールドリングが作られた頃には、まだパルテノン神殿が無かった時代であることを考えると、この指輪が如何に古い年代の物であるかがお解り頂けると思います。 古代ギリシャ・クラシック期に作られた神殿は、とても優雅で美しい建築ですが、そこには現代建築技術でも不可能な秘密が隠されているようです。 垂直に立っているように見える柱は実は内側に傾斜していて、柱の間隔は同じではなく、厳密なな計算による完璧なバランスを保ち、床も意識的に緩やかな傾斜をつけているのですが、これは水はけを考えてのことのようです。 左は古代ギリシャの円形劇場の遺跡ですが、数千人もの人たちは、どこの席でもはっきりと音が聞こえることが確認されています。マイクもスピーカーも無い時代にこれだけ優れた音響効果がある野外劇場を作ったということは驚きです! 2500年も前の陶器の素晴らしい絵や神殿建築、円形劇場の高度な技術を知るにつけ、古代ギリシャの文化は我々の想像を超える高度なものだったような気がします。 だからこそ、アルカイック・ゴールドリング《王者の指輪》のような洗練された格調高い指輪が作られたのだと思いますね。 実はこの指輪も、古代ギリシャの神殿のような隠された秘密の技法で作られた部分があることが最近解りました!! 次ページでこのアルカイック・ゴールドリング《王者の指輪》の詳細をご覧下さい。 丘の上のパルテノン神殿 |
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