【ダイヤモンドの本当の美しさは機械で判断出来るものではなく、人間の眼でしか判断出来ないのです!!】 ダイヤモンドの輝き(美しさ)には「ファイア」「ブライトネス」「シンチレーション」ぼ三つの重要な要素がありますが、何とこれはダイヤモンドの鑑定書の4Cには一切書かれていないのです!! 『ファイア(ディスパージョン)』 分かりやすく言えば【虹色】の光を出す特性で、テーブル(ダイヤモンド上部の平らな部分)が小さめのカットの時に強い虹色の光の反射が生まれます。 1930年代までのアンティークのダイヤモンドは、テーブルが小さくて厚みのあるのが特徴なので、美しいファイアが強く出るのが特徴です。 1919年にトルコフスキーが現代でも最良と言われるカットを開発していますので、アールデコ(1920年頃から1930年代)のダイヤモンドは、それ以前に比べて現代のブリリアンカットに近い物が増えていますが、トルコフスキーカットが普及するのには、時間が掛かったようで、アールデコのダイヤモンドは、キューレット(ダイヤの下の先端部分)のカットは小さくなるものの、ほとんどの場合はキューレットをカットしています。(現代のブリリアンカットでは、キューレットは全くカットされていない) 『ブライトネス』 ダイヤモンド特有の白い光の事で、テーブルが大きいほどファイアー(虹色の光)が少なくなる代わりに白い光が多くなる傾向があります。 アンティークのダイヤモンドの中でも有名なインドのゴルコンダダイヤモンドは、白く強い光を放っていますが、オールドマインカットというテーブルが小さい石なのが不思議です。 これも現代のダイヤモンドの常識が、アンティークのダイヤモンドには通用しない好例です! ↑は僕が扱ったゴルコンダダイヤモンドと思われる石を使ったブローチです。画像をクリックしてご覧ください。 『シンチレーション』 カットされた面の表面反射で、光の当たり方や見る角度によってキラキラ輝くものです。 アンティーク独特のローズカットのダイヤモンドは、底部がフラットなので、ファイアやブライトネスは少ない代わりに夜空の星の瞬きのようなシンチレーションが魅力です! この輝きは現代のブリリアンカットの輝きとは全く違うので、アンティークジュエリー愛好家にはたまらない魅力になっています。 エドワーディアン以前のアンティークのダイヤモンドでは、数学的にカットされていないラフなカットだけに、意外性のあるダイナミックはシンチレーションが楽しめます!♪
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