TOP (カタログ) |
メールマガジン | お問い合わせ (メール) |
Genと小元太の フォト日記 |
セミナー &クイズ |
アクセス・地図 |
カーブドアイボリーの傑作 『三頭の馬』 ドイツ 1840年〜1850年頃 5,8cm×6,2cm アンティークケース付き Sold 僕はカーブドアイボリーを、日本はおろかヨーロッパでも誰からも注目されていなかった38年前から扱っているので、今まで優れた作品をずいぶん扱って来ました。 でもこの『三頭の馬』を見た時に思わず『何と繊細な彫りなんだ!!』と叫んでしまいました! そう、この『三頭の馬』は、繊細な彫りという点では群を抜いているのです!! しかも繊細な彫りは、馬だけでなく、蔦の葉と蔓のフレームまでが、極めて繊細で美しい彫りです!!♪ 日本人の大好きな透かしの美・軽やかな美を感じさせる実に美しい彫りなのです!! しかもこれだけ繊細な彫りなのに、完璧に磨いて艶を出しているのですから、唯々感動して声も出ないほどです!!♪ この作品は、ドイツのカーブドアイボリー の中でも特別に作られた物ですね! それを裏付けるように、通常はブローチの金具に金を使っていないのに、これは金の金具が使われているのです。 では、拡大画像を見て頂きながら、この作品の見所をお話致しましょう。 |
|||
|
画像でもこの美しい艶がお分かり頂けると思いますが、繊細な彫りのカーブドアイボリーで、これだけの艶を出してある作品を僕は見たことがありません!! 繊細な彫りの物を磨くのはとても危険な作業だから、普通はここまで磨くことなないのです! 馬の表情や細くても力強さを感じさせる足は、野生の馬を彫っているのかも知れませんね。(ドイツには今でも野生の馬がいるようです) |
|
三頭の馬の表情が良いですね〜♪ 三頭のそれぞれ違うポーズも素晴らしい!♪ |
すべての部分を磨いた仕上げは本当に素晴らしい!♪ |
非常に細い蔦の茎を一枚の象牙の板から彫り残すことが、どれだけ危険な仕事かは想像出来るというものです!! 最後にちょっとミスしたら、すべてが終わりなんですから!! しかもこんな細い蔦まで磨いてあるのですから、感服するのみです! |
蔦の葉は立体的な見事は彫りです! |
三頭の馬が下から見ている僕を見ているような気がしてきます(笑)。 |
馬はどの角度から見ても見事な彫りですし、仕上げも完璧です! |
この『三頭の馬』はフラットではなく、湾曲した象牙に彫ってあるので、立体感を感じるのです。 |
この『三頭の馬』は象牙の色も艶も素晴らしいですが、これは象牙の中でも最上質のポイントと言われる先端の部分を使っているのだと思います! 先端の部分は密度が高く適度な堅さがあるので、繊細な彫りに適しているうえ、磨くと美しい艶が出るのです! これほどすべての部分が繊細な彫りで、しかも透かしですから、150年から160年もの年月を経て、ほぼ完全な状態で残っていること自体が奇跡としか言いようがありません!!! |
これは湾曲した象牙を彫っていますが、もちろん、最初からそういう形になっている訳ではなく、まず象牙を板上にカットして、それを彫って湾曲した形の板になるように彫ってあるのです。これは可なり贅沢な象牙の使い方です。 |
蔦の葉の立体的な彫りは見事です! 三頭の馬の彫りもさることばがら、これほど繊細で美しい蔦のフレームは空前絶後!! 次ページに続く |