TOP (カタログ) |
メールマガジン | お問い合わせ (メール) |
Genと小元太の フォト日記 |
セミナー &クイズ |
アクセス・地図 |
ロバート・フィリップス作 PAX パクス クロワゾネ・エナメル(有線七宝)、18ct ゴールド 全長: 5cm、幅: 2.6cm、厚み: 0.8cm イギリスのトップ・ジュエラー、ロバート・フィリップスによるエトラスカン・リバイバル・ペンダント。 エトルリアの金細工を模したフレームに、一見モザイクのように見える、白と青のクロワゾネ・エナメル(有線七宝)を施しています。 中央の PAX はラテン語で「平和」を意味していて、面取りされたゴールドの本体の上にモダンな字体でデザインされており、不思議と古代の金細工とマッチしています。 ロバート・フィリップス(1810-1881)は、14歳年上で銀細工師だった兄マグナスと共に、1839年にコックスパー通りにフィリップス・ブラザーズを設立。 1867年のパリ万国博でイギリスのジュエラーとして唯一金賞を受賞。 1870年に、彼の作った珊瑚のジュエリーが流行し、ナポリの珊瑚貿易に貢献したことで、イタリア王から勲章を受けています。 カルロ・ジュリアーノが独立前に働いていたこともあります。 |
|
二重の撚り線(よりせん)で外枠を飾り、その中に撚り線と金の輪の二重の円を入れて、白と青のエナメルを施しています。 隙間には粒金をセットしていて、非常に手が込んでいて完成度の高い仕事です。 この白と青のクロワゾネ・エナメルは、ロバート・フィリップの他のジュエリーにも施されています。 |
バチカンには本体と同じ装飾が大きさをグラデーションさせて配置してあります。 このような部分まで完璧なのは、高い顧客のレベルに答えて良い物を作っていた証です。 |
中央は、面取り(ベヴェル)になっています。古代のリバイバルの要素を持ちながらも、文字のデザインなどにモダンな感覚を取り入れています。 |
裏には、 FM AND L.W.C. to N.G.R. と彫ってあります。 |
どこから見ても、完成度の高い細工が楽しめます。 |
高級シルクコードをお付け致します。 |
【参考】 ロバート・フィリップ(フィリップス・ブラザーズ)によるブレスレット(1870年頃) 古代の金細工を元にデザインされたブレスレット。青と白のクロワゾネ・エナメルを施している。 元になったエトルリアの古代のブレスレットは、おそらく金細工のみだったと思われます。 このエナメルは、彼の他の高級ジュエリーにも施されています。 類似するブレスレットが大英博物館に所蔵されています。 |
← ロープワークのジュエリーが2点あります。 大英博物館のハル・グランディ・コレクション。 |