水晶 インタリオ 古代ローマ

この写真を見ると一見大きい物のように思えますが、実はと〜っても小さいものなのです。大きさは1.2cm×0.9cm(小柄な女性の小指の爪ぐらい)、人間の感覚というものはあまりあてにならないので、まずこの大きさをよ〜く意識してみてください。面倒くさいかもしれませんが(笑)実際に定規などで確認してみると良いと思います。そしてこの1.2cm×0.9cmの無色透明の水晶にキューピッドと鹿が戯れる様子が彫り込まれているのです!
翼の生えたキューピッドが片膝をつき、片足を上げた鹿としっかり見つめ合っていのが良くわかります。インタリオには様々なモチーフがありますが、その中でもこのモチーフはとても愛らしく珍しいものです。古代ローマには高い文化レベルの芸術作品がたくさん生み出され、このような古代のインタリオは古代ローマ芸術を身につけて楽しめる贅沢なロマンに満ちた宝飾品なのです!♪
 このようなインタリオには身を飾る以外にも様々な役割がありました、当時は圧倒的に文盲が多かったので、取引の際に印鑑の代わりとして使ったり、信仰する神々を彫り込んでお守りにしたり、当時の人々にとってインタリオは身近で大切な物だったのです。このインタリオはまず素材がとても珍しいのです。
 古代のインタリオの素材はアゲートやコーネリアンなどの色のついた石が大半ですが、このような無職透明の水晶のインタリオというのは極めて珍しいものです!!♪無職透明な水晶に彫り込まれていることが、このインタリオの魅力を数倍に引き立たせているといえるでしょう。裏から光りを当てて見た時の光に輝くインタリオの美しさは、無職透明の水晶ならではの際だった美しさなのです!!♪
 古代ローマ人は水晶を石だと考えていなくて、永久に溶けない氷だと思っていたようです。透明の素材というのは軽やかでなんとも言えない魅力がありますね♪もちろん、素材だけではなく彫りも良いです、彫りの悪いインタリオは全体のバランスが悪く、何を彫っているのか判別できない物すらあるのです。さらにモチーフもとても珍しいです、キューピッドだけのインタリオはありますが鹿との戯れをモチーフにしたものは滅多にお目にかかれるものではありません。

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