過去の日本の歴史を振り返ると、日本は平安時代から明治の鹿鳴館時代の頃まで1千年間もの間、世界で唯一宝飾品を身につけてこなかった大変珍しい国ですが(髪飾りと帯留めだけ)、古墳時代の埴輪を見ると、ピアスやブレスレッドはおろかアンクレットまでありとあらゆるジュエリーを付けているのに何故か平安時代から忽然と姿を消しているのです!
そして、今回ご紹介する品は古代の日本人がジュエリーをつけていた古墳時代と同時代の品、古代ローマ(紀元前2世紀)で作られた非常に珍しい一品です!♪
画像はインタリオと呼ばれる(浮き彫りのカメオとは逆の沈め彫り)もので、様々な石に模様やシンボルを彫り込んだ古代の宝飾品で、且つ、印章、お守り、魔術や呪術的な意味がある重要な生活必需品でもあったのです!
だからこそ、ダイヤモンドが初めてカットされたルネッサンス後期以降では、宝石をカットする時の必需品であるダイヤモンドカッターはおろか、機械らしき物が何にも無い時代にもかかわらず、こんな小さな固い石(1,2cm×0,9cm)に細密な彫りが出来たのです!!どんな道具でどれだけの時間を掛けて作った物かは未だに解っていないのです!!
そしてインタリオは印章として粘土や封蝋に垂らして押して見る物ですから、彫った部分を綺麗に磨く必要があるのですが、それがまた極めて困難な作業で、これも未だにどんな道具でどのようにして磨いたかは分かっていないのです!
ある学者は人間の爪で数ヶ月も掛けて磨いたと言っているそうですが・・・。
当時は宝飾彫刻の専門の職人がいてこうしたインタリオを注文で作っていたのですが、それはダイヤモンドはまだ登場していませんし、ルビーやサファイヤなどの宝石も極僅かしか無かった時代ですから、その地域で採れる綺麗な石に好みのモチーフをインタリオに彫る事で、魅力ある高級な指輪として絶大な人気があったのです!♪
このような綺麗な石に彫られたインタリオは当時の相当な高級な物で、可成りの身分の高い人物が作らせた物に違いないのです!そして当時は想像を絶する程高価な物だったのです。古代ローマのインタリオでも末期の一般人の為に作られたインタリオは遺跡の発掘などでぞろぞろ出て来る物ですが、それらの物はこの水晶のインタリオのような美しい物とは違い、汚い石に何を彫ってあるのか判別さえ不可能のような粗末な彫りなのです。
現存するインタリオの殆どはルース(石だけ)の場合が多いですが当時はリングなどにセットされて古代人の身を飾っていたのです。
カメオという言葉はジュエリーに興味の無い方でも知っていると思いますが、インタリオという物が何なのか、知っている方はまだまだとても少ないと思います。ヨーロッパでもインタリオを知っていたりコレクションをしているのは、上流階級や一部のデザイナー、古代美術に興味のあるごく限られた人達だけです。
そして日本では、これだけ多くの優れた古代のインタリオを扱っているのは僕だけだと思います。だから日本ではRenaissanceのメルマガ会員の方がほとんどだと言うことです(笑)欧米でも本格的扱っているデイーラーはほんの数人しかいないんですよ!
この写真を見ると一見大きい物のように思えますが、実はと〜っても小さいものなのです。
大きさは1.2cm×0.9cm(小柄な女性の小指の爪ぐらい)、人間の感覚というものはあまりあてにならないので、まずこの大きさをよ〜く意識してみてください。面倒くさいかもしれませんが(笑)実際に定規などで確認してみると良いと思います。
そしてこの1.2cm×0.9cmの無色透明の水晶にキューピッドと鹿が戯れる様子が彫り込まれているのです!
これはインタリオを粘土に押した画像です。粘土に押した時に予想以上の繊細で素晴らしい彫りが浮かび上がって来た時、初めての方は狂喜乱舞の状態になりますね〜!(笑)それに手紙を書いて封蝋を垂らして押した手紙を友人に送ったりするのも楽しい事なのです♪
分かりやすいように拡大していますがこれが本当はとても小さいものだというのを忘れないで下さいね♪
翼の生えたキューピッドが片膝をつき、片足を上げた鹿としっかり見つめ合っていのが良くわかります。インタリオには様々なモチーフがありますが、その中でもこのモチーフはとても愛らしく珍しいものです。古代ローマには高い文化レベルの芸術作品がたくさん生み出され、このような古代のインタリオは古代ローマ芸術を身につけて楽しめる贅沢なロマンに満ちた宝飾品なのです!♪
このようなインタリオには身を飾る以外にも様々な役割がありました、当時は圧倒的に文盲が多かったので、取引の際に印鑑の代わりとして使ったり、信仰する神々を彫り込んでお守りにしたり、当時の人々にとってインタリオは身近で大切な物だったのです。
このインタリオはまず素材がとても珍しいのです。
古代のインタリオの素材はアゲートやコーネリアンなどの色のついた石が大半ですが、このような無職透明の水晶のインタリオというのは極めて珍しいものです!!♪無職透明な水晶に彫り込まれていることが、このインタリオの魅力を数倍に引き立たせているといえるでしょう。裏から光りを当てて見た時の光に輝くインタリオの美しさは、無職透明の水晶ならではの際だった美しさなのです!!♪
古代ローマ人は水晶を石だと考えていなくて、永久に溶けない氷だと思っていたようです。透明の素材というのは軽やかでなんとも言えない魅力がありますね♪
もちろん、素材だけではなく彫りも良いです、彫りの悪いインタリオは全体のバランスが悪く、何を彫っているのか判別できない物すらあるのです。
さらにモチーフもとても珍しいです、キューピッドだけのインタリオはありますが鹿との戯れをモチーフにしたものはあまりお目にかかれるものではありません。
小さく繊細な古代ローマの芸術作品を身につけて楽しめるのはとても贅沢な喜びなのです。インタリオを通じて古代の人々の生活や芸術について興味を持ったり調べたりするのは、視野を広げ、とても豊かな時間になることは間違いありません!インタリオも、身に付いた知識も一生飽きずに愛せる宝物になるのです。身を飾れるだけではなく、より内面的にも満足が得られるのが素晴らしいのです!♪
インタリオは沈め彫りですから、どこかにぶつけて欠けてしまうかも、、といった心配をする必要がありませんし、素材が水晶でできているので服をえらばずいつでも気軽に着けて一生楽しんでいただけるのも大きな魅力だと思います。
本当にお勧めできる秀品です!♪
※水晶の透明感が解る画像
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クリスタルインタリオ
水晶
古代ローマ 紀元前2世紀
1.2cm×0.9cm
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