ヴィネグレット ペンダント

 ね、実に美しい透かしでしょ♪僕は蓋を開けた時に「お〜!!」と声を出してしまいました。これは金の板を糸鋸で引いたものではなく、繊細な模様を彫ってからタガネで切りとっていると思います。透かしは日本人が好きな軽やかな美で、日本の昔のお屋敷にはどの部屋にも素晴らしい透かしの欄間がありましたね。洋の東西を問わず、繊細で軽やかな美を好む人たちはいたということですね。そしてこのヴィネグレットのダブルの蓋を開ける時に感じるのは、170〜180年もの年月を経ても寸分の狂いも無いことです。まるで今作った物のようにガタツキが全く無く、すぱっとした収まり具合は心がすーっとする思いです。今も手元に置いてそれを見ながらキイを叩いていますが、こういう素晴らしい物が作れた時代があったんだなあと、しみじみ思います・・・。
 それでは外側の美しいエナメルのお話を致しましょう。

ヴィネグレット ペンダント
シャンプレーベ・エマーユ、18k
フランス 1830年頃
3,7cm×1,7cm
×0,9cm

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