お待たせしました。これがその真実の姿です! 非常に厚みのある美しい三層のアゲート(残念ながらこの画像では石の美しさは出ていません)に立体的でアーティスティックな素晴らしい彫りを施したカメオです。 見る角度によって表情が変わりますし、僅かに憂いを含んだ首を傾げたポーズが素晴らしいではないですか! それにフレームはジョージアン(19世紀初期)の仕事に勝るとも劣らない素晴らしいデザインと仕事で作られています。繊細な模様を彫った木の葉を一枚一枚鑞付けして裏側まで完全に立体的に作ってあるのです。 このカメオは商品として売るために作られたカメオとは違います。商品としてのカメオならもっと誰にでも好まれる貴婦人の横顔や古代ローマ・ギリシャ神話のポピュラーなモチーフを選ぶ筈ですから。クレオパトラがコブラに乳房を噛ませて絶命するシーンなんて、売れるカメオを作ろうと思うなら絶対に選ばないモチーフなんです。 では何故このようなセンセーショナルなモチーフを選んだのか・・・? それはこの作者のパトロンからの依頼か、作者が利益を度外視して自分の世に残す作品として製作したかのどちらかだと思います。 次ページで白をバックにした画像で三層のアゲートのベースの部分が半透明であることが解りますのでご覧ください。
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