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シェルカメオは19世紀中期のカメオの大ブームの頃、ストーンカメオの代用品として一挙に沢山作られるようになった物なので、
お土産品レベルの粗製濫造の物も多いのですが、これは別格で19世紀中期のシェルカメオとしては僕が見てきた中では最も優れた作品なんです!!♪ どの部分を拡大しても絶妙の彫りで目を見張るものがありますのでぜひ、すべての拡大画像をご覧になって頂ければと思います。 我が子を見つめる母親、右肘にやや体重をかけて左手で子供を
支える、そんな難しいポーズの彫りにも関わらず不自然な感じが全くしませんね。しかも、子供を支える為にすっと伸ばされた母親の左手は、ごく自然に子供の体にピタッと
寄り添い、愛情すら感じさせます。それに背中の表現も非常に上手く彫れていますね。背骨のラインや肩甲骨の微妙な盛り上がり、腰の窪みなど人体の構造に忠実な彫りで
あると言えます。腰に巻かれた布のドレープも布の柔らかい質感がかなり良く表され ていますし、女性らしい体のラインを強調するように緩やかな橋梁を描いているのも良いですね。また、布の下からそっと投げ出された両足の表現もリアルです。 また、葡萄の蔦が縦横に伸びる様子は生き生きとした自由な生命力を感じまさせますし、厚い部分と薄い部分を巧みに彫り分け遠近感を出しているのが良いですね、蔦と蔦が交差しているところまで彫られているんです♪葉も葉脈まで彫られ、葡萄の実もひと粒ひと粒きちんと彫り込まれています。 人物が単体ではなく複数の構図ですから、このように相互の関係がバランス良く不自
然にならないように彫り上げるのはかなり難しいと思います。 大型のシェルカメオは大判のストールを留める時に使ったら素敵でしょうね(^-^)それにアーティスティックな性質を持ったジュエリーですから、使わない時は飾って楽
しめるのが良いと思います。さらに光りを当てて透かしながら、いろんな事を想像するのは楽しいですし、永遠に持ち主の心を癒してくれることでしょう。このカメオはもう2度と出会えないくらい本当に素晴らしい作品ですので、いつか最高のシェルカメオを買いたいと思っていらっしゃる方には絶対のお勧めです!! |