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帝政ロシアの最後の皇帝ニコライ二世の皇后 アレクサンドラ・フョードロバナ 1899年 ネックレス、ソートワール、ピアス、ブレスレットのすべてが美しい天然真珠を使った物で、胸には真珠とダイヤモンドの大きなブローチを付けています。 手に持っているのはファベルジェの扇です。 アレクサンドラは、1918年7月17日にロマノフ家一族とともに処刑されていますが、彼女が身に付けていたジュエリーがその後どうなったのか気になるところです。 主な物はエルミタージュ美術館の所蔵になったのでしょうが、一部はノーメンクラツーラ(共産党の幹部=特権階級)の手にも渡っているのです。 僕は以前にアレクサンドラが愛用していた鈴蘭のダイヤモンド・ブローチを扱ったことがあります。 ソヴィエト時代に当時、世界最高のプリマドンナと言われたロシアのバレリーナ マヤ・プリセツカヤが国から表彰された時に、アレクサンドラが愛用していた鈴蘭のダイヤモンド・ブローチをもらい、それをお金に換える為に母親の友人に預けたのでした。 僕の友人のロシア人の女性は、鈴蘭のダイヤモンド・ブローチを預かった人の娘だったので、僕がそれを預かって日本で販売したのです。 鈴蘭のダイヤモンド・ブローチを買われた人は、ある国の大使夫人でした。 もう30年以上前の話ですが、その頃はロシア人の友人から預かったロマノフ家の銀器やファベルジェの作品など多数を店に展示してあったのです。 そういえばその頃、TV番組でそれらの品物をTV局のスタジオに持って行って話しをしたことがあったのを思い出しました。 |
短めのネックレスには、大小の美しい形の真珠が下がっています。 これは天然真珠としては非常に大きな珠です。 ソートワールには、雫型の真珠が二個下がっているのが解ります。 長いソートワールを三連にして使っているのだと思われます。 おそらくこのネックレスとソートワールだけでも今では億の単位になる金額でしょう。 現代のミキモトの養殖真珠のネックレスでさえ、2千万円もする物があるようですから(笑)。 真珠とダイヤモンドの大型のブローチを付けています。 |
ロシア皇帝ニコライ二世の皇妃アレクサンドラ・フョードロバナ 1894年の戴冠式の時の正装 大粒の素晴らしい天然真珠を使ったティアラ、ピアス、チョーカー、ネックレスそしてブローチを付けています。 そのすべてが最高の天然真珠を使っているのですから、今の貨幣価値に換算すれば数億円になる筈です。 それにしてもダイヤモンドではなく、天然真珠を主役にしたジュエリーだけで揃えているのは、この時代に如何に天然の真珠が人気があったかの証なのです!! |
これだけ大きな天然真珠を使ったティアラは、ロマノフ家の財力の巨大さを物語っているのです。 |
ピアスもチョーカーもそしてネックレスも、大粒の素晴らしい天然真珠を使っています。 ネックレスの下には、三個の雫型の天然真珠を使ったブローチが留められています。 |
手に持っているのは、ロマノフ家の紋章が付いた豪華な扇(ファブリジェ作) |
ロシア皇帝アレキサンダー三世の皇妃マリア・フョードロバナ 1883年の戴冠式の正装 革命で英国に亡命したので、ティアラとネックレスは今は英国王室所有になっています。 三本の素晴らしい天然真珠のネックレスとブローチをしています。 |
ダイヤモンドも使っていますが、やはり主役は天然真珠です。 天然真珠で美しい形の雫型をそれもこれだけ大きな珠を揃えるのはロマノフ家以外では不可能でしょう。 |
1894年のイギリス皇太子妃アレクサンドラが付けているのもソートワールです。 これは可成り長いソートワールでアレクサンドラは、首に瘰癧(るいれき=頸部リンパ節結核)手術による傷跡があったので、傷跡が隠れるように五連に巻き付けているのです。 この頃から1920年頃までのドレスは、従来のウエストを極端に細くしたシルエットではなく、生地も進化した絹の軽いサテンが登場するので、このような天然真珠のソートワールが流行したのです。 アレキサンドラは、ロシア皇帝アレキサンドル三世の皇后 マリア・フョードロバナの妹で、双子のように似ていたようです。 アレキサンドラは姉のマリアの紹介でファベルジェの顧客になり、自分が飼っている馬や動物のオブジェをファベルジェに注文しています。 |
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